千里みらい夢学園 学園長あいさつ

学園長 吹田市立竹見台中学校 小林 太郎

 

「9年間を通して子どもたちを育てるということ」   

 

 

 今年度、学園長を拝命いたしました竹見台中学校校長の小林太郎と申します。

 平成23年度に吹田市で初めて設置された施設分離型の小中一貫教育校「千里みらい夢学園」が開園し、今年で12年目となりました。
 本学園では、小学校6年間と中学校3年間を連続したものととらえ、小・中学校の教職員がお互いの良さを活かして指導方針を一つにし、9年間を通して「確かな学力」「豊かな心」「たくましい体」を育成することをめざしています。系統的・継続的な教育活動を進めることで、「15歳の学力」に責任をもつという理念のもと様々な取組みを進めています。

 小学校では令和2年度、中学校では令和3年度全面実施となった新学習指導要領では、

① 生きて働く 知識・技能の習得

② 未知なる状況にも対応できる 思考力・判断力・表現力等の育成

③ 学びを人生や社会に生かそうとする 学びに向かう力・人間性の涵養

を「子どもたちに求められる資質・能力」の三つの柱として育成をめざしています。

 学園の教育目標である「学ぼう・つながろう・やりぬこう」は、この学習指導要領の趣旨を反映し、子どもたちが将来、変化が激しく予測することが難しい社会を生き抜くために設定している合言葉です。

 本学園では、9年間の義務教育期間のうち、小中学校のジョイント部分である小6と中1の取組みを充実させています。そのため、桃山台小学校と千里たけみ小学校の6年生が、朝から竹見台中学校へ登校し、丸1日中学校で学習活動を行う「金曜日登校」を年間10回実施しています。1年間、四季を感じながら中学校生活を体験し、2校の小学生同士の交流や小中学生の交流を深めています。この取組みにより、隣の小学校の友達、中学校の先輩や先生とつながることができます。

 また、小学校から中学校へ入学し制服を着用するという気持ちを新たにする小中の段差は残しつつ、勉強や人とのコミュニケーションに対する不安を取り除くことにつながっています。そして、中学生にとっても年下の子どもたちに頼られることで自己肯定感をもつことができます。

 金曜日登校の朝、ランドセルを背負った小学生と大きく成長した中学生が同じ中学校の門を通って登校する様子は実に微笑ましく、何かしら優しい気持ちになります。令和2年度及び令和3年度は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、交流行事はほとんどできませんでしたが、金曜日登校は実施することができ、中学校進学に向けての不安解消につなげることができました。

 また、各教科の授業研究において、小中9年間で子どもたちに付けたい力を明確にし、検証して改善する取組みもすすめております。

 小中の教職員が「9年間を通して地域の子どもたちを育てる。」ことをしっかり意識して教育活動を進めてまいりますので、ご支援とご協力をよろしくお願いします。