令和6年度の出発にあたり

~ 子どもたちが吹田市や地域に愛着をもてるような学校へ ~

 

ご入学・ご進級、誠におめでとうございます。

本校は、昭和43年に開校した伝統ある学校です。これまで、多くの卒業生の皆様や地域の方々のご支援を受けながら、歴史を刻んでまいりました。本校では「命を大切にし、たくましく生きる心豊かな生徒の育成」の学校教育目標のもと、教職員が一丸となって、生徒一人ひとりの伸びと自己実現を支援しています。昭和・平成の時代を駆け抜け、そして令和の時代においても、本校は「生徒一人ひとりを大切にする学校、地域に愛され、信頼される学校」を目標として成長し続けてまいります。

さて、ご存知の通り、多様性の時代と言われています。様々な背景を持つ人々が共生し、お互いの違いを尊重しながら、それぞれの良さを引き出し、認め合うことが求められています。子ども一人ひとりの可能性は無限大であり、その才能を最大限に伸ばすことが私たち教職員の使命です。その一方で、中学校は義務教育の最終段階でもあり、社会に出るために必要な力を身につける場所であることも事実です。私たち教職員は、子どもたち一人ひとりに個性を表現し楽しく学校生活を過ごしてほしいという思いと、社会で必要な力を身につけさせたいという思いをもって支援しておりますが、この2つを同時に実現することが時として難しい場合もあります。一人ひとりの個性、その時の状態、レディネス、学級、学年、学校、また取り巻く社会状況を総合的に鑑み、学校として判断していくこととなります。時には「それは厳しすぎる」「それは甘すぎる」と思われることもあるかもしれませんが、子どもたちの成長や幸せのための判断となりますので、どうかご理解、ご協力をお願いします。中学校時代は、心身ともに成長が著しく、心が大きく揺れ動く時期でもあります。家庭と学校とが共通理解を図り、同じ歩調で支援・指導することが子どもたちの健やかな成長につながっていきます。

最後になりましたが、教育は学校だけではなく、保護者の皆様、PTA役員の皆様、地域の皆様、関係者の皆様のお力添えにより成り立たっています。日々の地域の見回り活動、各種イベント、フェスティバル、祭り、図書館・公民館等の社会教育施設での見守り活動、多くの会議への出席など、あらためて感謝申し上げます。私たち教職員も、子どもたち一人ひとりの限りない成長のため、精一杯努力する所存ですので、保護者の皆様、地域の皆様、関係者の皆様のご支援・ご協力を、何卒よろしくお願い申し上げます。

校長 須藤 渉