館長のページ

 

吹田高校との高博連携

2018.1.31(水曜)

 

当館は吹田高校と「高博連携」の協定を平成23(2011)年に結びました。きっかけとなったのは同年度からはじまった「こども未来専門コース」です。そこの「地域社会研究」という科目において当館の学芸員が授業を分担することが求められたからでした。以来、吹田の歴史に関する授業をおこなったり、博物館の見学や遺跡の実地研修をしたりしました。この取り組みは4年間続きましたが、その間、博物館のイベントに協力する形で演劇部の紙芝居や古代食の「蘇(そ)」の提供などもなされました。


昨年度は美術部、イラスト部の作品展示や軽音楽部、ダンス部、演劇部の活動発表が当館の講座室でおこなわれ、多くの市民が楽しみました。いわゆる部活の発表の場が学校の文化祭だけでなく、博物館においてもなされたことは、生徒にとっては大人の世界と接する貴重な体験であり、市民にとっても若い世代との交流という点で意義深かったと思います。わたし個人としては、ムーンウォークのリクエストにこたえてもらったこと、ならびに元気はつらつとした集団のダンスが記憶に残っています。


そして今年度はわたしが授業をひとコマ担当することになりました。1月11日(木曜)の6限で、3年生の36名が受講しました。パワポをつかい「国際交遊のすすめ―EXPO'70を受け継いで」という話をしたのですが、実は高校生を相手に高校で授業をするのは初めての体験でした。ちゃんと通じるかな、と一抹の不安がありました。しかも、50年ほど前の大阪万博が話題の中心です。当然、生徒たちは見たことがないだけでなく、親世代ですら知らない万博です。しかし、ほかならぬ吹田市で開催され、6420万人という来場者をあつめた画期的な国際博覧会でした。吹田で学ぶ生徒たちがわきまえておくべき大切な事柄であると思い、テーマに選びました。あわせて、わが家に1年間滞在し、千里高校に通ったカンボジアの女子高生の話もすこし紹介しました。


「案ずるより産むが易し」のたとえのとおり、授業の感想を求められた生徒たちの回答を読んでわたしも安心しました。「万博で色々な国の文化の交流がおこなわれている。国際交流を通じて、人種等の差異を越えて相互理解するのがポイント」などと皆きちんと押さえてくれていました。また「大阪万博で初めてケンタッキーなどのファストフードが販売されたことや、ヨーグルトの来日の話を聞いて、当時の少年のようにウキウキした」とか「外国と交流することは、とても面白いことだと思いました。私も将来、たくさんの人と交流したいと思いました」などの感想が寄せられました。「国際交流について、自分のための勉強というイメージが強かったが、…自分のためよりも、相手を知るということが大切なのだと感じました」と書いてきた生徒もいました。


吹田高校との高博連携はこれからもいろいろ試行錯誤しながら続けていきたいと思っています。




上へ戻る



2018年の記事
2017年の記事へ 2016年の記事へ2015年の記事へ2014年の記事へ 2013年の記事へ2012年の記事へ